「問題」の英語表現:problem / issue / challenge の違い【ビジネス会議用】

はじめに:全部「problem」で言っていませんか?


英語で会議をしていると、つい何でも problem で済ませてしまいがちです。
しかし、ビジネスでは problem / issue / challenge を使い分けることで、「どれくらい深刻か」「前向きか」といったニュアンスをはっきり伝えられます。
この記事では、この3つの違いを社会人向けのビジネス例文と一緒に整理します。

problem「明らかな問題・トラブル」

基本イメージ


problem は「明らかな問題・不具合・トラブル」を指す、最もオーソドックスな単語です。
放置すると悪い結果につながる「困った状況」というニュアンスが強めです。

ビジネス例文

  • We have a serious problem with the current system.
    現在のシステムには重大な問題があります。
  • There was a problem with the shipment last week.
    先週の出荷に問題がありました。
  • If we don’t fix this problem soon, we may lose some customers.
    早くこの問題を解決しないと、一部の顧客を失う可能性があります。

こんなときは problem

  • すでにトラブルが起きていて、緊急度が高いとき
  • 数字や品質などに明らかな異常があるとき
  • 強い危機感を共有したいとき

issue「課題・論点・問題点」

基本イメージ


issue は、「問題点」「課題」「取り組むべきテーマ」という、やや中立的な言い方です。
必ずしも大きなトラブルではなく、「議論すべき点」「改善すべき点」といったニュアンスで使われます。

ビジネス例文

  • Let’s discuss the main issues we are facing this quarter.
    今期直面している主な課題について話し合いましょう。
  • One of the key issues is the delay in response time.
    重要な問題の一つは、対応時間の遅れです。
  • We need to identify the issues before we decide on a solution.
    解決策を決める前に、まず問題点を特定する必要があります。

こんなときは issue

  • 会議で「議題」「論点」を話すとき
  • 改善すべきポイントを冷静に挙げたいとき
  • problem ほど強いトーンにしたくないとき

challenge「前向きな課題・チャレンジ」

基本イメージ


challenge は「難しいこと・大変なこと」ですが、前向きな課題・乗り越えるべき壁というポジティブ寄りのニュアンスがあります。
「これはピンチだ」というより、「成長のチャンス」というトーンにしたいときに使えます。

ビジネス例文

  • Expanding into a new market is a big challenge for us.
    新しい市場への進出は、私たちにとって大きなチャレンジです。
  • We have some challenges, but I believe we can overcome them.
    いくつか課題はありますが、乗り越えられると信じています。
  • Improving productivity in a short period is a challenge for the whole team.
    短期間で生産性を向上させることは、チーム全体にとっての課題です。

こんなときは challenge

  • メンバーのモチベーションを下げたくないとき
  • 「難しいけれど取り組む価値がある」と伝えたいとき
  • プレゼンや社内共有で前向きな雰囲気にしたいとき

3つを言い換えると印象はどう変わる?


同じ内容でも、単語を変えると聞き手の受ける印象が変わります。

  • We have a problem with our sales strategy.
    → 売上戦略に「深刻な問題がある」という印象。
  • We have an issue with our sales strategy.
    → 売上戦略に「見直すべき点がある」「課題がある」という印象。
  • We have a challenge with our sales strategy.
    → 売上戦略に「乗り越えるべき課題がある」「チャレンジの余地がある」という印象。

会議で状況を共有するときは、

  • 危険度を強く伝えたい → problem
  • 冷静に課題を共有したい → issue
  • 前向きに取り組みたい → challenge

というように、意図に合わせて選べると表現の幅が一気に広がります。

今日からのミニトレーニング


今日の仕事で「問題」「課題」という日本語を書いたり話したりする場面を1つ思い出す。

その場面を、

  • 「これはヤバいトラブル」なら problem
  • 「改善したいポイント」なら issue
  • 「みんなで乗り越えたい課題」なら challenge


のどれで言うか決めて、英語フレーズを1文メモしてみてください。

メール・会議・オンライン英会話のどこかで、その1文を実際に使ってみる。

この小さな練習を繰り返すだけでも、「とりあえず problem 一択」から抜け出して、状況に合った自然なビジネス英語に近づいていきます。