はじめに:全部「OK」で返していませんか?
オンライン会議やチャットで、つい何でも OK や Got it だけで返してしまいがちです。
しかし、I get it / I see / I understand を使い分けると、「状況は理解した」「話の筋が見えた」「相手の気持ちを理解した」を、もう少し大人っぽく言い分けられるようになります。
この記事では、この3つの違いを、ビジネス会議・チャットでそのまま使える例文と一緒に整理します。
I get it「なるほど、そういうことか」
I get it は、「あ、そういうことね」「言いたいことが分かった」という、カジュアル寄りの理解です。
相手の説明を聞いてモヤモヤが晴れたときの「なるほど」に近く、フランクな雰囲気の会議やチャットでよく使われます。
- I get it now. The main issue is the timing, not the budget.
なるほど、今わかりました。問題は予算ではなくタイミングなんですね。 - Okay, I get it. We’ll focus on the top three priorities first.
了解です。まずは優先度トップ3に集中するということですね。 - I think I get it, but could you give me one more example?
なんとなく分かってきたのですが、もう一つ例をいただけますか。
- 同僚との会話や、社内チャットでラフに「わかった」と言いたいとき。
- 説明を聞いて「そういうことか」と腑に落ちたとき。
- 「理解した」+「それで行きましょう」の軽い前向きさを出したいとき。
I see「状況が見えました・理解しました」
I see は、「見えてきました」「状況が分かりました」という、ややニュートラルな理解です。
驚き・納得・同意など、後ろに続く言葉次第でニュアンスが変わりますが、ビジネス会話では「話は理解しました」の穏やかな一言としてよく使われます。
- I see. So the client is mainly concerned about the schedule.
なるほど。クライアントは主にスケジュールを気にしているのですね。 - I see. That explains the delay.
そういうことですか。それで遅れが出ていたわけですね。 - I see. In that case, we might need to adjust our plan.
なるほど。その場合、こちらの計画を調整する必要がありそうです。
- 相手の説明を聞いて状況が「見えて」きたとき。
- I get it より少し落ち着いたトーンで、「理解しました」と言いたいとき。
- まだ完全な同意ではないが、「言っている内容は分かりました」と示したいとき。
I understand「内容・気持ちの両方をきちんと理解した」
I understand は、「内容を理解した」だけでなく、「相手の立場や気持ちも理解している」というニュアンスを含むことが多い表現です。
クレーム対応や、相手が困っている/大変な状況を説明しているときに、「わかっていますよ」と丁寧に返す一言としてよく使われます。
- I understand your concern about the timeline.
スケジュールに関するご懸念は理解しております。 - I understand this change is not easy for the team.
この変更がチームにとって簡単ではないことは理解しています。 - I understand that you’re busy, so a short update is totally fine.
お忙しいことは承知しておりますので、短いアップデートでも構いません。
- 相手の「懸念」「負担」「事情」を理解していることを伝えたいとき。
- クレーム・苦情・不満などに対して、まずは受け止めを示したいとき。
- かための場面で、フラットに「理解しています」と言いたいとき。
3つの違いをイメージで整理する
- I get it:
「あ、分かった」「そういうことか」。カジュアル寄り・ラフ。 - I see:
「なるほど、状況が見えました」。ニュートラルで汎用的。 - I understand:
「内容+相手の立場も理解しています」。丁寧・少しかため。
同じような場面でも、単語を変えるとニュアンスが変わります。
- I get it. Let’s try this approach.
→ あ、分かった。そのやり方でやってみよう。 - I see. That makes sense.
→ なるほど。筋が通っていますね。 - I understand. We’ll do our best to support you.
→ 状況は理解しました。できる限りサポートさせていただきます。
今日からのミニトレーニング:「わかりました」の言い換え
- 最近の日本語メールや会話メモから、「わかりました」「なるほど」「理解しました」と書いた/言った文を3つピックアップする。
- それぞれが「ラフな理解」「状況が見えた」「相手の気持ちも含めて理解」のどれに近いかを考える。
- I get it / I see / I understand を使って英訳してみる。
例:
- あ、そういうことですね。
→ I get it now. - なるほど、その背景は理解しました。
→ I see. I understand the background now. - スケジュールが厳しいことは理解しています。
→ I understand that the schedule is tight.
次に会議やチャットで英語を使うとき、「とりあえず OK / Got it でいいや」ではなく、「いま言いたいのはどのタイプの『分かった』か?」と一瞬だけ考えてみてください。
その小さな習慣だけでも、「わかりました=OK だけ」の状態から抜け出し、場面に合った自然なビジネス英語に近づいていきます。