はじめに:actually は「実は」だけじゃない
actually と聞くと「実は」と訳しがちですが、ビジネス会議やチャットでは、「話題をやんわり訂正する」「会話をなめらかにつなぐ」「相手の前提を少しだけ修正する」ときに使える、とても便利な一言です。
この記事では、actually のコアイメージから、会議・メール・チャットでそのまま使えるフレーズと、やりがちな失敗ポイントを整理します。
actually のコアイメージ:「本当のところは…/ちょっとだけ修正させてください」
actually のイメージは、「本当のところは…」「正確には…」「ちょっとだけ補足・修正させてください」です。
相手を真っ向から否定せずに、「微調整する」「前提を少し直す」ときのクッションとして使われます。
- actually + 文
- actually は文頭・文中・文末に置ける
使い方によっては「いや、実際はさ」とぶつけるニュアンスにもなりうるので、ビジネスではやや控えめに使うのがポイントです。
① 誤解や前提をやんわり訂正する actually
- Actually, + 正しい情報
- Well, actually, + 正しい情報
- Actually, the deadline is next Friday, not this Friday.
正確には、締切は今週ではなく来週の金曜日です。 - I thought the client was in Europe.
クライアントってヨーロッパでしたよね。 - → They’re actually based in the US.
実は、本社はアメリカなんです。 - That’s a good point. Actually, we’ve already started working on that.
いいポイントですね。実は、その件についてはすでに着手済みです。
「No, you’re wrong.」と言う代わりに Actually を挟むことで、角を立てずに訂正できます。
② 「ちょうどその話をしたかった」を言う actually
- I was actually going to say that.
ちょうど今、それを言おうと思っていました。 - I was actually going to ask you the same thing.
実は、同じことをお聞きしようと思っていました。
- A:We may need to adjust the timeline.
スケジュールを調整する必要があるかもしれません。 - B:I was actually going to say that.
ちょうど今、それを言おうと思っていました。 - I was actually going to contact you about this issue today.
実はこの問題について、今日ちょうどご連絡しようと思っていました。
「偶然の一致」や「考えが一致している」ニュアンスを出すときに、actually がよく使われます。
③ 期待と違うことを柔らかく言う actually
- It’s actually 〜.
- It’s not 〜, it’s actually 〜.
- It’s actually not a bug. It’s working as designed.
実はこれはバグではなく、仕様どおりの動きです。 - The result is better than we initially expected, actually.
実は、結果は当初の想定よりも良いです。 - I actually think we should keep it simple.
実は、もっとシンプルにした方がいいと考えています。
「相手の想定と少し違うけれど、攻撃的に聞こえないようにしたい」場面で便利です。
actually でやりがちな失敗
- 何に対して「実は」なのかが不明確
- × Actually, I don’t know.
- ○ I thought I knew, but actually, I don’t.
- 相手を真っ向から否定するトーンになってしまう
- × Actually, that’s wrong.
- ○ I see what you mean. Actually, there’s one thing we need to adjust.
- 1文に何回も入れてしまう(くどくなる)
- × Actually… actually… actually…
ビジネスでは、「ここぞ」というところで1回だけ入れる方が、自然に聞こえます。
actually を使ったミニ会話(会議/チャット)
- A:So the client is expecting the release this Friday, right?
クライアントは今週金曜日のリリースを想定していますよね。 - B:Actually, it’s next Friday. The date was pushed back last week.
正確には来週の金曜日です。先週、日程が後ろにずれました。
- A:Did you get my email?
メール届いていますか? - B:Yes, thanks. I was actually going to reply this afternoon.
はい、ありがとうございます。ちょうど今日の午後に返信しようと思っていました。
こうした短いやり取りの中で actually を挟むと、「会話に慣れている感」が出やすくなります。
今日からのミニトレーニング:actually を自分ごとにする
- 最近の日本語メールや会話メモから、「正確には〜です」「実は〜でした」「ちょうど〜しようとしていました」と書いた/言った場面を3つピックアップする。
- それぞれが「前提訂正」「偶然の一致」「期待とのギャップ」のどれに近いかを考える。
- actually を文頭・文中・文末のどこに入れると自然かを決めて英訳してみる。
例:
- 正確には、締切は来週の金曜です。
→ Actually, the deadline is next Friday. - ちょうどその件でご連絡しようとしていました。
→ I was actually going to contact you about that. - 実はそこまで大きな問題ではありません。
→ It’s actually not such a big issue.
次に会議やチャットで英語を使うとき、「とりあえず Actually を多用する」のではなく、「いま言いたいのは前提の訂正か?偶然の一致か?期待とのギャップか?」と一瞬だけ考えてみてください。
その小さな意識づけだけでも、actually を軸にした自然な会話運びのビジネス英語にぐっと近づきます。