address は、「宛名を書く」という意味よりも、ビジネスでは「問題や要望にきちんと向き合って対処する」という動詞としてよく使われます。
ここではその address に1語フォーカスして、意味・イメージ・よくある使い方・ビジネス例文を整理します。
address の基本イメージ
address は動詞で使うとき、大きく2つの意味があります。
- 人に向けて話す・呼びかける(address someone)
- 問題や課題に対処する(address an issue / problem / concern)
ビジネスメールや会議では、特に後者の「問題や懸念にきちんと向き合う・取り組む」というニュアンスで頻出です。
「問題に対処する」の address
address a problem / issue / concern で、「問題・課題・懸念にきちんと向き合い、対処しようとする」というイメージです。
必ずしも「もう解決した」ではなく、「きちんと扱う・取り組む」段階全体を広くカバーします。
- We need to address this issue as soon as possible.
この問題にはできるだけ早く対応する必要があります。 - The company is taking steps to address customer complaints.
その会社は顧客からの苦情に対処するための措置を取っています。 - Her presentation didn’t really address the main concern.
彼女のプレゼンは、主な懸念点にはあまりきちんと触れていませんでした。
- 「課題・懸念にきちんと向き合う」と丁寧に言いたいとき
- 状況説明で「○○に取り組んでいます」と書きたいとき
- problem / issue を毎回使うのを避けつつ、少しフォーマルにしたいとき
「人に向けて話す・呼びかける」の address
address someone で、「人に向かって話す」「呼びかける」、また address A as B で「A を B と呼ぶ」という意味になります。
フォーマルなスピーチ・挨拶・呼称のルールなどでよく使われる使い方です。
- The CEO will address all employees at the town hall meeting.
CEO がタウンホールミーティングで全社員に向けて話します。 - In formal emails, you should address clients by their last names.
フォーマルなメールでは、クライアントには名字で呼びかけるべきです。 - Please address any questions to our support team.
ご質問はサポートチーム宛てにお願いします。
- 社長メッセージ・全社向けスピーチの説明をするとき
- 「〜と呼ぶ」「〜と呼びかける」と英語で書きたいとき
- メールで「質問は◯◯までお願いします」と案内したいとき
「住所を書く/宛名を書く」の address
名詞の address は「住所」の意味ですが、動詞の address で「宛名を書く」「住所を書く」という意味にもなります。
ビジネスでは郵送物・招待状・請求書などで登場します。
- Please make sure the envelope is correctly addressed.
封筒の宛名が正しく書かれていることを確認してください。 - We need to address the invitation cards by tomorrow.
招待状の宛名を書き終える必要があります。 - The invoice was addressed to the wrong department.
請求書の宛先部署が間違っていました。
- 宛名・宛先に関する事務連絡をするとき
- 「どこ宛てに送るか」が話題のとき
- 住所/メールの「送り先」を説明するとき
よくあるビジネス表現パターン
address はコロケーション(セットで使う語)がある程度決まっています。
- address an issue / a problem / a concern
問題・懸念に対処する - address a question
質問にきちんと答える・取り扱う - address a need / a challenge
ニーズ・課題に対応する - address someone’s concerns
人の不安や懸念に向き合う - address the audience / the team / the board
聴衆・チーム・取締役会に向けて話す
「deal with / handle / tackle」とのざっくりイメージ
他の「対応する」系の動詞と比べると、address には次のようなイメージがあります。
- address:注意を向けて、正式に取り組む・扱う
- deal with / handle:日常的に処理する・対応する(ニュートラル)
- tackle:力強く取り組む・本格的に立ち向かう
メールで丁寧に「対応します」と言いたい場合、
- We’ll address this issue promptly.
とすると、「ちゃんと向き合って対応します」という印象になり、落ち着いたビジネス表現になります。
address ミニトレーニング
次のステップで、自分の日本語表現を address で言い換えてみてください。
- 最近のメールから「対応する」「対処する」「取り組む」という表現を3つピックアップする。
- それぞれが「問題・懸念に向き合うタイプ」か「人に呼びかけるタイプ」かを考える。
- address を使って英訳してみる。
例:
- この問題には早急に対応します。
→ We’ll address this issue as a top priority. - 顧客からの懸念にしっかり向き合う必要があります。
→ We need to address our customers’ concerns carefully. - 社長が全社員に向けて話します。
→ The president will address all employees.
こうした言い換えに慣れてくると、「deal with ばかり」から卒業して、より自然で洗練されたビジネス英語に近づいていきます。