はじめに:全部「move forward」で済ませていませんか?
英語でプロジェクトや仕事の話をしていると、つい何でも move forward で済ませてしまいがちです。
しかし、proceed / move forward / push forward を使い分けると、「予定どおり進行する」「前向きに前進させる」「困難でも押し進める」をはっきり区別して伝えられるようになります。
この記事では、この3つの違いを、プロジェクト会議やメールでそのまま使える例文と一緒に整理します。
proceed「予定どおり進行する」
proceed は、「決めたこと・予定されたことを、そのまま進める/続行する」というフォーマルなイメージです。
会議の進行や、承認後に「次のステップへ進みます」といった、かっちりした場面でよく使われます。
- Shall we proceed with the next agenda item?
次の議題に進めましょうか。 - We have the approval, so we can proceed with the project.
承認が取れたので、このプロジェクトを進められます。 - Once the contract is signed, we’ll proceed with the implementation.
契約締結後、導入を進めていきます。
- 会議で「次の議題に進む」と言いたいとき
- 承認・合意後に「予定どおり進行する」と伝えたいとき
- 少しフォーマル/書き言葉寄りにしたいビジネスメール
move forward「前向きに前進させる」
move forward は、「停滞していた状況から、一歩前に進める」という前向きなイメージです。
プロジェクトを「前進させる」「次の段階に進める」ときに幅広く使える、ビジネス定番フレーズです。
- Let’s move forward with this plan.
この計画で進めていきましょう。 - After reviewing the proposal, we decided to move forward with the project.
提案を検討した結果、このプロジェクトを進めることにしました。 - The meeting helped us clarify how to move forward.
会議で、今後どう進めるかが明確になりました。
- 「方針が決まったので前に進める」と前向きに言いたいとき
- プロジェクトの「次のステップへ進む」イメージを出したいとき
- カジュアル〜ビジネスまで、汎用的に使いたいとき
push forward「困難でも押し進める」
push forward は、「抵抗や困難があっても、力強く押し進める」というイメージです。
反対意見や課題がある中でも、「それでも進める」というニュアンスを出したいときに便利です。
- Despite the challenges, we’ll push forward with the launch.
課題はありますが、ローンチを押し進めます。 - We need strong leadership to push this initiative forward.
この施策を推し進めるには強いリーダーシップが必要です。 - They decided to push forward the project timeline.
彼らはプロジェクトのスケジュールを前倒しで進めることにしました。
- 反対意見・リスクがあるが、それでも進めるとき
- 強い意志・推進力をアピールしたいとき
- 「前倒しで進める」「ぐいぐい引っ張る」イメージを出したいとき
3つの違いをイメージで整理する
ざっくりまとめると、次のように使い分けられます。
- proceed:決まったことを予定どおり進行する
- move forward:ポジティブに一歩前へ進める
- push forward:困難があっても力強く押し進める
同じような文でも、単語を変えるとニュアンスが変わります。
- We’ll proceed with the project.
→ 手続きどおり・予定どおり進める、フォーマル。 - We’ll move forward with the project.
→ 方針が固まり、前向きに前進させる感じ。 - We’ll push forward with the project.
→ 反対や課題を押し切ってでも進める印象。
今日からのミニトレーニング
次のステップで、自分の「進める」表現をアップデートしてみてください。
- 最近送った日本語メールから、「進める/進めていきます」という文を3つピックアップする。
- それぞれの文が、「予定どおり進行(proceed)」「前向きに前進(move forward)」「困難でも押し進める(push forward)」のどれに近いか考える。
- それに合わせて、proceed / move forward / push forward を使って英訳してみる。
例:
- 予定どおり作業を進めます。
→ We’ll proceed with the work as planned. - この方針でプロジェクトを進めていきたいです。
→ We’d like to move forward with the project under this approach. - 課題はありますが、この施策を進めていきます。
→ Despite the challenges, we’ll push forward with this initiative.
次にメールや会議で英語を使うとき、「とりあえず move forward でいいや」ではなく、「いま言いたいのはどのタイプか?」と一瞬だけ考えてみてください。
この小さな習慣だけでも、「進める=1語だけ」の状態から抜け出し、場面に合った自然なビジネス英語に近づいていきます。