はじめに
英語を1からやり直そうと思って、本やアプリをいくつも試したのに、
- とりあえず単語帳だけ進んでいて、実務では全然使えない
- 参考書・アプリ・オンライン英会話にお金だけかかっている
- 忙しくなると、気づいたら数週間まったく勉強していない
そんな経験はないでしょうか。
英語学習で「時間もお金もムダにしない」ために大事なのは、「すごい教材」を探すことではありません。
最初の数か月で “やることを絞る” こと です。
この記事では、忙しい社会人が 1日30分から 始められて、3か月後に「実務で使える英語」が残る 5ステップの学習法を紹介します。
ステップ1:英語で「何をしたいか」を1行にする
まずやるべきことは、教材探しでも、スクール選びでもありません。
「英語で何をできるようになりたいか」を1行で決めること です。
例えば:
- 半年後までに、英語で3〜5行のメール返信を自力で書けるようになりたい。
- 3か月後までに、英語会議で1回は自分の意見を言えるようになりたい。
- 1年後までに、海外出張で最低限困らないレベルの会話ができるようになりたい。
この「1行ゴール」があるだけで、
- どの教材がいまの自分に必要か
- 逆に、いまはやらなくてよい勉強は何か
を判断しやすくなります。
まずは紙やスマホのメモに、日本語でいいので1行書いてみてください。
その1行を、PCモニターや手帳の見えるところに貼っておくと、「何のためにやっているか」を毎日思い出せます。
ステップ2:インプットは「文法1冊+単語1冊+音声」に絞る(3か月分)
1からやり直すときに、最初からニュース・ドラマ・難しい長文に手を出す必要はありません。
最初の3か月は、インプットを3つだけに絞る のがおすすめです。
- 自分のレベルに合った「中学〜高校レベルのやり直し文法書」を1冊決める。
- 現在形→過去形→未来→進行形→完了形→助動詞→関係詞…くらいまでを、完璧を目指さずに一周する。
ポイントは、「全部覚えよう」としないことです。
“なんとなく見覚えがある”“前より怖くなくなった” くらいで十分です。
- 仕事やTOEICでもよく出る「基礎〜ビジネス初級レベル」の単語帳やアプリを1つに絞る。
- 1日20〜30語、「見て意味がぼんやりわかる」レベルを目標にする(完璧暗記を目指さない)。
「忘れてもいいから、とにかく“何度も出会う”」くらいの気持ちで進めると、ストレスが減ります。
- 文法書や単語帳に付いている例文音声があれば、それを真似して読む。
- 音声がなくても、例文を「意味をイメージしながら」声に出す。
文法や単語は「目で読むだけ」で終わらせると、実際に使うときに口が止まってしまいます。
短い文でもいいので、毎日すこし「声に出す」 を混ぜておくと、後で会話に移りやすくなります。
ステップ3:アウトプットは「1日3文」と「週1回の口ならし」だけ
インプットだけを続けていると、
- 読めばなんとなく分かる
- けれど、自分の言いたいことは全然出てこない
という状態になりがちです。
ここからは、アウトプットを“小さく・細く・長く”始める ステップです。
テーマは「仕事」に絞るのが続けやすいです。
- Today, I worked on 〜.
- I had a meeting with 〜.
- I need to finish 〜 by Friday.
のように、自分の1日を英語で3文だけ 書いてみます。
- 紙の日記でも
- スマホのメモでも
- 自分だけが見るノートアプリでも
何でも構いません。
大事なのは、「完璧な英文」ではなく “毎日1〜3文、自分の言葉で書いた” という回数 です。
話す練習の方法は、オンライン英会話・日本人講師とのレッスン・AIとの会話練習・英語で独り言など、何でも大丈夫です。
大切なのは、どれか1つだけを決めて、週1回は“口を動かす時間”を確保すること です。
最初のうちは、話す内容も「自己紹介」と「仕事の説明」だけで構いません。
- 自分の職種・担当業務
- 普段どんな仕事をしているか
- 直近のプロジェクト
このあたりを、毎週少しずつ英語で言い換えていくだけでも、3か月後にはだいぶ口慣れしてきます。
ステップ4:続けるために「仕組み」を先に作る
忙しい社会人が挫折してしまう一番の理由は、「勉強のやり方」ではなく、続ける仕組みがないこと です。
続けるために、勉強を始める前に次の3つを決めてしまうのがおすすめです。
- 通勤時間(電車・バスの中)
- 朝コーヒーを飲む10〜15分
- 寝る前の10〜20分
など、毎日ほぼ必ずある時間に英語を固定してしまいます。
「時間ができたらやる」だと、ほぼ確実に続きません。
「この時間になったら、英語を開く」が習慣になると、逆に「やらないと気持ち悪い」状態に近づいていきます。
- 電車に乗ったら単語アプリを開く
- 席に座ったら、最初の3分は昨日の英作文を声に出す
- 寝る前に、今日覚えたフレーズを3つだけ復習する
のように、「この行動をしたら英語」という トリガー(きっかけ) を決めておきます。
- 手帳に✔マーク
- カレンダーに「30分」とだけ書く
- 学習記録アプリで時間を可視化する
など、「今日もやった」という印を残しておくと、モチベーションが落ちたときに「ここまで続けたから、もう少し頑張ろう」と思いやすくなります。
ステップ5:3か月ごとに「テスト」ではなく「できること」で振り返る
英語学習の振り返りを、テストの点数だけに頼ると、なかなか達成感が得られません。
1から始める段階では、「できること」で振り返る のがおすすめです。
3か月ごとに、例えばこんな項目でチェックしてみます。
- 英語で自己紹介を何秒くらい話せるようになったか
- 英語メール(3〜5行程度)を何通書いたか
- 「ありがとう」「お願い」「お詫び」「よろしく」を英語で何パターン言えるようになったか
- 英語を使う場面(会議・メール・チャットなど)で、「少しでも英語を使った回」が何回あったか
数字が小さくても構いません。
3か月前の自分より「できることが1つ増えているか」を見ることが大切です。
もしこの振り返りで、
- 思ったより進んでいない
- 途中で止まってしまった時期が長かった
と感じたら、教材を増やす前に、
- 同じ文法書・単語帳をもう一周する
- 「1日30分×毎日」から「1日20分×平日だけ」に減らしてもいいので、とにかく継続を優先する
といった見直しをしてみてください。
今日からできる「最初の一歩」はこの2つだけ
ここまでいろいろ書いてきましたが、今日やることは2つだけで大丈夫です。
- 「英語で何をできるようになりたいか」を日本語で1行書く。
- そのゴールに一番近い場面(メール/会議/自己紹介など)について、英語で1文だけ書いてみる。
例えば:
- 半年後までに、英語で3〜5行のメール返信を自力で書けるようになりたい。
→ Today, I replied to three emails from our clients. - 3か月後までに、英語会議で1回は自分の意見を言えるようになりたい。
→ I want to share my opinion in the next English meeting.
この「1行」と「1文」が、あなたの英語学習のスタート地点になります。
そのあとで、文法書や単語帳、アプリやレッスンをどう組み合わせるかは、少しずつ整えていけば大丈夫です。
まずは今日、ほんの数分でも「紙とペン(またはスマホ)」を手に取って、最初の一歩を書き出してみてください。