はじめに:全部「I think」で言い切っていませんか?
英語で会議やオンラインミーティングをしていると、つい何でも I think … と言い切ってしまいがちです。
しかし、maybe / probably / I’m not sure をうまく使うと、「可能性としてはありそう」「かなりそうだと思う」「正直まだわからない」を、程よい“逃げ”を残しつつ言い分けられるようになります。
この記事では、この3つの違いを、ビジネス会議・チャットでそのまま使える例文と一緒に整理します。
maybe「かもしれない/可能性としてはありそう」
maybe は、「そうかもしれない」「そうなる可能性はある」という、かなり弱めの推量です。
根拠はそこまで強くないが、「ゼロではないと思う」くらいのニュアンスで、柔らかく意見を出したいときに便利です。
- Maybe we should start with a pilot project.
パイロットプロジェクトから始めた方がいいかもしれません。 - Maybe the main issue is not the budget, but the timeline.
問題の主なポイントは予算ではなく、スケジュールかもしれません。 - Maybe we can get more data before we decide.
決定前に、もう少しデータを集められるかもしれません。
- アイデアを「提案」レベルで出したいとき(断定ではなく)。
- 自分の発言の責任を少し軽くしておきたいとき。
- 相手に「一つの可能性」として聞いてほしいとき。
probably「おそらく〜だと思う」
probably は、「おそらく〜だろう」「かなりの確率でそうだ」という、可能性高めの推量です。
maybe より自信度が高く、still 100% ではないが「かなりそうだと思う」ときに使います。
- We’ll probably finish this by Thursday.
おそらく木曜日までには完了できると思います。 - The client will probably ask about the budget first.
クライアントは、おそらく最初に予算について聞いてくるでしょう。 - It will probably take another two weeks to see clear results.
はっきりとした結果が出るまで、おそらくもう2週間ほどかかるでしょう。
- 自信はそこそこあるが、「絶対」とまでは言えないとき。
- 予測・見通しを伝えるが、多少のブレがありそうなとき。
- 「だいたいこのくらい」を伝えるときのクッションとして。
I’m not sure「正直まだわからない」
I’m not sure は、「よくわかりません」「判断しかねます」という、不確実さを素直に認める表現です。
ただ「知りません」と突き放すのではなく、「現時点では断言できない」というニュアンスで使えます。
- I’m not sure if this approach will work for all markets.
このアプローチがすべての市場で有効かどうかは、まだよくわかりません。 - I’m not sure about the exact number. Let me check and get back to you.
正確な数値はちょっとわからないので、確認してからお伝えします。 - I’m not sure we have enough data to make a decision yet.
まだ意思決定をするのに十分なデータがあるかどうかは微妙です。
- 根拠が足りず、責任を持って言い切れないとき。
- 断定を避けつつ、追加の確認や検討が必要だと伝えたいとき。
- 「今ここでははっきりとは答えられない」と丁寧に言いたいとき。
3つの違いをイメージで整理する
- maybe:
可能性はあるが、根拠も自信も弱め。「〜かもしれない」。 - probably:
かなりそうだと思うが、まだ確定ではない。「おそらく〜」。 - I’m not sure:
現時点では判断できない/よくわからない。
同じような文でも、ニュアンスが変わります。
- Maybe this is the best option.
→ これがベストかもしれません(アイデアレベル)。 - This is probably the best option.
→ これがベストである可能性が高いです(自信そこそこ)。 - I’m not sure this is the best option.
→ これがベストかどうかは疑わしいと感じています。
今日からのミニトレーニング:「言い切らない」表現の練習
- 最近の日本語メモや会議メモから、「〜だと思います」「〜な気がします」「まだはっきりわかりません」と書いた/言った文を3つピックアップする。
- それぞれが「可能性低め(maybe)」「可能性高め(probably)」「判断保留(I’m not sure)」のどれに近いかを考える。
- maybe / probably / I’m not sure を使って英訳してみる。
例:
- もしかしたら別の案の方がいいかもしれません。
→ Maybe another option would work better. - おそらく、来週には結果が見えてくると思います。
→ We’ll probably see the results next week. - まだ、この数字が正しいかどうかははっきりしません。
→ I’m not sure if this number is accurate yet.
次に会議やメールで英語を使うとき、「とりあえず全部 I think でいいや」ではなく、「いま言いたいのは“弱めの可能性”か、“高めの可能性”か、“判断保留”か?」と一瞬だけ考えてみてください。
その小さな習慣だけでも、「I think 一択」から抜け出し、ほどよく逃げ道を残した自然なビジネス英語に近づいていきます。